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動脈硬化検診

動脈硬化検診について

長崎大学は、五島市の集団健診会場で特定健康診査や後期健康診査などを受けられる五島市民の皆様を対象に、「動脈硬化検診」という付加的な予防事業を行っています。
対象の皆様は、付加的な検査を無料で受けて頂くことができます。
この事業は、五島市や長崎県健康事業団のご協力のもと、「地域における生活習慣が影響を与えると考えられる疾患の追跡調査」の一環として行われます(長崎大学医学系倫理委員会承認番号:14051404)。
 
この事業で得られたデータは、検診結果として、おおむね2か月後にお返しいたします。
また、個人情報を消去した上で、五島市の保健事業や、予防医療の研究のために、利用させて頂きます。
 
受診して頂くにあたって、以下3点につきまして、ご協力をお願いいたします。
・生活習慣やご本人の健康状態について、追加で問診をいたします(所要時間10分程度)。
・血液や唾液の一部を保存し、倫理委員会に承認されている項目の測定や遺伝子解析に用いる場合があります。これらの結果は、スクリーニング検査としての意義が未確立なため皆様にはお返ししません。
・医療機関や五島市役所において、大学の担当者が追跡調査をさせて頂きます。個人情報保護法などの法令に基づく適切な手続きを経た上で、受診者の皆様の心筋梗塞・脳卒中・骨折などの発症情報や、死亡・転出などの情報を収集し、生活習慣、各種検査項目と、死亡や病気との関連性を分析します。
 
詳しくは、当日担当者よりご説明させて頂きます。


 


動脈硬化検診の日時について

・2025/5/16(金):福江農業構造改善センター

・2025/5/19(月):野々切住民センター
※会場が狭いため、血管年齢・心音図・骨量・歯科検診はありません。

・2025/5/22(木)、23(金):五島市立図書館

・2025/5/24(土)、25(日):五島市役所

・2025/6/1(日):松山住民センター
※会場が狭いため、血管年齢・心音図・骨量・歯科検診はありません。

・2025/6/4(水):五島市立大浜地区公民館
※会場が狭いため、血管年齢・心音図・骨量・歯科検診はありません。

・2025/9/20(土)、21(日)、23(火・祝):五島市役所

・2026/1/20(火)、21(水):福江総合福祉保健センター



検診結果のご返送について

検診日のおおむね2か月後に、郵送で検診結果をご返却します。
検診結果によっては、個別に詳しく説明させて頂く場合があります。



紹介状について

心臓病(治療を要する不整脈や心臓弁膜症)、関節リウマチ、膠原病、甲状腺疾患、歯科疾患が疑われた場合や、著しい頸動脈の狭窄がみられた場合には、結果とともに、医療機関への紹介状をお送りします。これらの病気は、放置することで進行し、治りにくくなったり、症状を来したりする可能性があります。
紹介状が届いた方全員に病気があるわけではありませんが、病気があるかないか確認のため、医療機関受診をお願いします。受診方法については、紹介状をお送りする際にご案内いたします。なお、医療機関を受診した際の費用は保険診療となり、費用のお支払いが必要となります。



動脈硬化検診の内容について

●携帯型心電・心拍検査
センサーから得られた心拍信号をもとに心電図を作成するほか、得られた心拍データから「心臓の年齢」や「ストレス」などの値を推定します。
椅子に座り、生体センサーを搭載した心電・心拍計に、両方(難しければ片方)の指先を30秒間当てて頂きます。痛みは伴いません。

●筋肉量・体脂肪測定
筋肉量や体脂肪を測定します。
靴や靴下を脱ぎ、体組成計の上に立って、専用のレバーを握って頂いた状態で検査します。
心臓ペースメーカ、植込み型除細動器を装着されている方は、検査を受けて頂くことができません。またそのほかの医療機器についても、検査を受けて頂くことができない場合がありますのでお知らせ下さい。立位をとれない方、四肢のいずれかを欠損している方も、検査を受けて頂くことができません。体内に金属製のインプラントやボルトが挿入されている方、妊娠されている方は、検査を受けて頂くことは可能ですが、結果の解釈に影響する可能性があります。

●血管年齢
血圧脈波検査装置を用いて、血管のしなやかさを測定し、血管年齢を推定します。
検査台にあおむけで横になって頂きます。左右の腕とふくらはぎの4か所に血圧計を、左右の手首の2か所に器具を装着し、さらに心音を測定する器具を胸に装着して頂いた上で、左右交互に血圧を測定します。概ね5分程度のお時間を要します。
腎臓病やリンパ浮腫などで、「カフ」を用いた上下肢の圧迫を行えない場合は検査ができません。あおむけの体勢をとれない場合、測定値に影響する可能性があります。

●心音図検査
「心臓の音」を解析して、「大動脈弁狭窄症」や「心房細動」などの病気がないか調べます。
専用の機械を胸の2か所に装着し、それぞれ10秒程度で「心臓の音」を記録します。服を脱いで頂く必要はありません。
内臓逆位(右胸心)が予め分かっている場合にはお知らせ下さい。

●血液検査
特定健康診査や後期健康診査の項目に加えて、関節リウマチや膠原病(シェーグレン症候群、IgG4関連疾患)、貧血にかかわる追加検査を行います。
通常の採血に付随して行います。採血量が増えますが、針の刺し直しはありません。

●頸動脈エコー検査
超音波検査機器を用いて、両側の頸動脈(くびの太い動脈)が動脈硬化で狭くなっていないか、測定を行います。
座った状態で、検査者が専用の「プローブ」をくびに当てて検査を行います。血管を見やすくするために、プローブを当てる部分に専用のゼリーを塗ります(水に溶ける成分のため、万が一服についてしまった場合も、水洗いで簡単に落とせます)。

●超音波骨量検査(五島市が実施する骨粗鬆症検診とは異なります)
超音波を用いて右踵の骨の骨量を測定し、骨粗しょう症の可能性がないか調べます。
靴や靴下を脱ぎ、座った状態で、専用の機械に右足を載せて頂き、骨量を測定します。
ケガなどで右足関節から下を露出できない場合、検査が行えません。

●舌圧検査
舌を上あごに押し当てる力(舌圧)を測定します。口の機能を測る検査の1つとなります。
座った状態で、口に専用のプローブをくわえ、舌でプローブを押し当てて頂きます。
前歯がない方で、入れ歯や差し歯を装着されていない方、前歯が入れ歯や差し歯の場合で、しっかりと固定されていない場合や、前歯がぐらぐらしている場合は、プローブを固定できず、また歯が抜けたり、欠けたりする恐れがあるため、検査ができません。

●唾液検査
唾液中に含まれる乳酸脱水素酵素(LDH)の活性を試験紙で調べ、口の中の炎症の程度を調べることで、歯周病の有無や程度を評価します。
何もしない状態で唾液を出して頂き、その唾液に試験紙をあてて調べます。その後、専用のガムを噛んで頂き、容器に唾液をとります。
歯がなくガムを噛めない場合にはお知らせ下さい。

●歯科検査
専用のグミやフィルムをかんで頂き、かむ機能を測定する検査を行います。
その後、虫歯や歯周病などの口の中の診察を行います。
かむ機能の検査は座った状態で、口の中の診察は診察台に横になった状態で行います。
既に歯科医療機関に通院中の方、入れ歯や差し歯を装着している方でも、受けて頂けます。
お返しした結果を、通院先の医療機関でお役立て頂くことが可能です。




 

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五島中央病院内
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Tel:0959-74-2673
FAX:0959-74-2635
 
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